東急建設 施工中工事における基礎杭の先端不良

東急建設は7/26、「施工中工事における基礎杭の先端不良について」を公表しました。同社が代表企業である共同企業体が、現在施工中の「相鉄海老名駅改良工事」において、基礎杭が沈下する事象が発生したとのこと。これまた物騒な事件です。

事件の概要

相鉄海老名駅改良工事において、基礎杭が沈下する事象が発生し、原因を究明するための調査を進めた結果、基礎杭に先端不良が確認されたというもの。「先端不良」というのがどういう状態を指しているのかについては説明されていません。

まったく別の事件で、基礎杭が岩盤等に当たり、想定よりも短くするため杭の先端部分をカットしていた。というのが見つかりました。杭の先端をカットすれば杭の機能を果たさないんだそうです。専門的過ぎて分かりませんが、東急建設の件もそういうことなんでしょうか。

2015年にも

基礎杭に関する事件としては、2015年に発覚した横浜市のマンションに関する事件がありましたね。三井不動産が販売した横浜市都筑区の大型マンション。三井住友建設が元請けとなり、下請けとして杭打ち工事を請け負ったのが旭化成建材という会社でした。

この事件は、建物を支えるための基礎工事で、杭が必要な強度を確保できるための深さまで到達していなかったり、杭を固定するためのセメントの量が不足していたというものでした。その後、杭打ちデータの偽装も発覚。ジャパンパイルという会社でも同様の偽装が出てきました。

今回の東急建設の件についても、「当社が代表企業である共同企業体」と説明されています(いわゆるJVってやつですかね)ので、杭打ち工事を請け負っているのは別の企業だと思われます。そこについては公表しないんですかね。

2015年の事件同様、この事件についても、今後別の工事案件への飛び火があるかもしれません。