東洋紡 度重なる不祥事 安全認証不正取得(その3)

エンジニアリングプラスチック製品の品質に関する調査を続けていた東洋紡は3/26、安全認証に関する不適切事案の追加のお知らせを公表しました。これらの追加製品についても、Underwriters Laboratoriesから、3/26付けで認証が取り消されたようです。

追加された製品

今回追加された製品は以下の3製品です。

バイロアミド:高機能性ポリアミド
PPS樹脂:熱可塑性エンジニアリングプラスチック
グリラックス:???

前回同様エンプラということですから、コネクタ、ICソケット、スイッチといった電子部品や、電子レンジ、TV部品などの家電製品等に幅広く使用されているようです。ただ、グリラックスという製品だけは同社ホームページでも見つけることができませんでした。

どう違うんだか

バイロアミドとPPS樹脂に関しては、認証を取得している製品を製造する工場とは別の工場で製造されていた。グリラックスに関しては、認証を取得する際に登録した組成と一部異なる組成の製品を製造、販売していた。と、説明されています。

一方は「製造していた」、もう一方は「製造、販売していた」と書き分けているのにはどういう意味があるのか、、、謎です。2月までに開示していた4製品(プラナック、バイロペット、グラマイド、ペルプレン)に加え、今回の3製品。計7製品での不正となりました。

東洋紡は、これらの製品、どれだけの販売金額で、どういう事業者何社に供給したのか、といった実績に関してはまったく開示していません。検査データの改ざんなど、製品の品質が疑われるケースでは、ほとんどの企業が開示する情報なんですが。