南海電鉄に続き大阪メトロでも台車に亀裂

南海電鉄の特急「ラピート」の台車で、長さ14センチの亀裂が見つかったというニュースがありましたが、大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)の御堂筋線の台車でも、7月に亀裂が見つかっていたことが分かったそうです。ラピートの台車と製造会社は同じでした。

日本製鉄株式会社(5401)

この件を巡っては、先に南海電鉄の通勤列車でも平成26年以降、台車に亀裂が10か所以上、見つかっていたことが報じられています。これに続く形で大阪メトロでも、、、ということです。

亀裂が見つかった南海電鉄の特急「ラピート」と通勤列車の台車は、いずれも「日本製鉄」が製造していました。さらに、大阪メトロについても「ラピートの台車と製造会社は同じだった」と報じられていますので、これも日本製鉄製ということです。

ちょっと社名に馴染みがない方もいらっしゃるでしょうか。昔の新日鉄です。八幡製鐵所の流れを汲む新日本製鐵(新日鉄)と、住友グループの鉄鋼メーカーである住友金属工業が2012年に合併して新日鐵住金となり、さらに2019年4月1日に新日鐵住金から日本製鉄に商号変更してますね。

昨年度、後を絶たなかった検査不正でしたが、最初に大きな問題として取り上げられたのが神戸製鋼所でした。この神戸製鋼所の品質データ改ざん・捏造問題は、日本の製造業の信頼性をも揺るがす事態となったわけですが、実は10年ほど前には日本の多くの製鉄会社で検査データの捏造などが見つかっています。

その中には当時の新日鉄も入っていました(正確には子会社ですが)。5年間にわたって製造した配管用のステンレス鋼管12万本あまりについて、日本工業規格(JIS)で定められた水圧試験を行わず、試験データを捏造し、「新日鉄ブランド」で出荷していたというものです。

検査不正 再び?

神戸製鋼所の件では同社特有の問題であって、他の鉄鋼会社は大丈夫。という感じで報道されていたように思いますが、今回の台車の亀裂の問題、検査不正等へと繋がっていかなければ良いのですが。。。

おまけ

株屋はこの会社の社名を書くとき、kuniもそうでしたが、「鉄」という字の右側の部分、「失」ではなく「矢」と書いていました。縁起が良くないんですね、金を失うと書くのが。もうかなり昔の話ですけどね。