自然災害 台風21号

被災されたみなさんにお見舞い申し上げます

予報の段階から予想されてはいましたが、非常に大きな災害になってしまいました。観測史上1位だとか半世紀ぶりだとか、超強力な台風でしたね。大阪で11名の方が亡くなられたようです。

大阪といえば、6月に大阪北部地震があったばかりですよね。西日本豪雨の記憶も残ってて、なんか西の方がまずいことになってないか?東京からは何となくそんなふうに見えてしまいます。

自然災害が北上中?

桜前線じゃないけど、熊本の地震以降、西日本での災害が多く、自然災害が日本列島を北上中といいますか、徐々に東に進んできているような。これから南海トラフだの首都圏直下型だのとメディアに煽られそうです。

  • 2016年4月 熊本地震
  • 2017年7月 九州北部豪雨
  • 2018年6月 大阪北部地震
  • 2018年7月 西日本豪雨

今 覚えてる災害並べてみましたが、こんな感じだったでしょうか。次は・・・という不謹慎なことは考えたくないですが、そんな気がするんです。

被災者のみなさん、復旧に向けて頑張ってください

今回の台風21号の被害状況。ニュースバリューがあるうちはどんどん報道されるんですが、じきに東京では報道されなくなるんですよね。そうこうして、みんな忘れていくんです(私もそうですが)。

つい最近まで、エアコンなしで生活できない、エアコンちゃんと修理しなかった病院の責任だ。などと東京では大騒ぎでした。昨日時点で、大阪ではまだ50万世帯が停電中らしいです。ということはエアコンなしの生活強いられてるんですよね。台風一過で最高気温30度とかいってますし、これ、めちゃくちゃ過酷ですよ。

そんな中、被災された方にとって、復旧に向けて一番しんどいのはこれからですからね。身体に気をつけて、頑張ってください。一日も早い復旧をお祈りしております。

フィンテックに規制の壁 「給与前払い」

9/5 日本経済新聞に、給与前払いサービスが急拡大しているという記事。これに対して現行の法律が追い付いていないという指摘がされています。

「給与前払い」という言葉を見たとき、「前借り」だろうよ、と思わずつぶやいてしまいました。また銀行が抵抗感のない言い回しに置き換えて、ヤバい商売やってんのか、と受け止めてしまったわけですね。

「前払い」と「前借り」の違い

気になってこの給与前払いサービスなるもの、調べてみました。このサービスにおける「前払い」とは、従業員が既に労働した分の給与を給与支払日よりも前に支払うことであり、「前借り(会社から見れば前貸し)」とは、従業員がこれから働いて得られる給与を、翌月以降の給与を担保としてお金を借りること。どうやらそういうことらしいです。

何でもやっぱりちゃんと調べてみるもんですね。このサービスの位置づけは、あくまで会社の福利厚生の一環として導入する制度であり、従業員が会社からお金を借りる制度ではありません。と、叱られているかのようなくだりまで。

また、多くのアルバイト情報サイトには、「給与前払いOK」というチェック項目が既にあるんだそうです。

会社側にもメリット

利用者にとってのメリットについては、記事を参考にしてもらうとして、会社側にも相当メリットがあるようなので、以下に整理してみます。

  1. 求人応募者の増加
  2. 定着率の向上(離職率の低下)
  3. 採用コストの削減
  4. 社員等の金銭問題の解決に役立つ

こんな感じ、らしいです。

特に最後のスタッフ社員等の金銭問題の解決って、良いかもしれませんね。社員が下手に借金してくるくらいなら、このサービス使ってもらった方が良い。借金のトラブルって意外に多いんですよ。

と、ここまで調べてみて、最初に記事を読んだときとは、全く見え方が変わりました。物事きちんと理解してから意見しなきゃ、という自己反省文でした。

最後に、借金には当たらないというものの、現行の法律では記事が指摘するように、問題になることがありそうです。また、このサービス、既にかなり乱立模様ですので、怪しいスキームも混じっているかもしれません。

利用されるのは主に若い人たちだと思いますが、サービスの内容、しっかり理解して使ってください。

キリンの首はなぜ長いか

ある経済誌の今月号か、今週号か、忘れてしまったのですが、このタイトルのようなコラムを読みました。生物の進化について書いたコラムです。

その昔、キリンの首が長いのは、少しでも高いところの葉っぱを食べれるように、生き残っていくために進化したんだ。という話を聞いたことがあるような。どこで誰に聞いたのか、何かで読んだのか思い出せませんが、そんな認識でした。このコラムの中でもその説は紹介されていたのですが、また別の説についても触れていました。

人間は引き残るための道具という発想をしてしまいがち

人間は進化の過程で道具を作り、その道具を進化させてきたため、生物の進化を考える時も、ついつい道具という目線で考えてしまうとか。多くの動物が種を残すために雌を奪い合うのですが、その際の武器が牙であり、角であったりしますと。キリンも一緒で、雄同士が戦う際の武器として首が長くなった。

そんな内容だったように記憶しています。確かに、言われてみるとその通りで、種の保存のための武器、という見方の方がとても自然な感じがします。ちなみに、実際にキリンの雄同士は長い首を打ち付けて、雌のために戦うんだそうです。

どちらの説が正しいのか分かりませんが、ついつい陥りやすい視点からの風景を一旦リセットして、違う視点から物事を見つめ直すって、必要だなぁ。と感じた次第です。

他人のマナーが気になる

最近、通勤途中で他人のマナーが気になってしょうがないんです。通勤途中というのは特に意味はなく、自宅と会社に居る時以外は、ほぼ通勤時間というだけです。

電車の中で背中に担いだ荷物が邪魔な奴、狭い通路を二人、三人で横に並んで歩いてる奴、など、書き続けるとキリがないです。「最近の若い奴らは・・・」なんてフレーズよく聞くんだけど、kuni的には、マナーの悪い人ってあまり年齢は関係ないような気がします。若い人も年寄りも、男性も女性も。どれも似たようなもんです。

他人のマナーが気になるのは歳を取った証拠?

以前、先輩に言われたことがあるんです。「自分自身が歳を取るほど、他人のマナーがどんどん気になるようになってくる」。これって確かにその通りだなと思いました。しかし、ネットなんかで調べてみても、自分の年齢との関係性について書いた記事は見当たりません。

評価される側から評価する側へ

サラリーマンの場合、30代半ばまでは管理者から評価される側ですが、40代、50代になってくると、部下を評価する側、つまり管理者になっていきます。kuniの場合も一時は300人近い部下を評価する立場に居たことがあります。

そういう経験がゆえに、他人のマナーに対して厳しい評価をするようになっていくんだろうか。などと自己分析するわけですが、ちゃんと行動心理学みたいな観点から教えてほしいんですよね。

他人は他人、気にしなければ良い。ってことかもしれませんが、気になるんですよ。誰か「自分の年齢との関係性」研究してくれませんか。

クロネコヤマト 過大請求(2)

ヤマト、引っ越し「お荷物」視で綻び

9/4付け日本経済新聞2面でヤマトの記事。記事の中ではこの事件を発生させた内部要因について書いています。といっても、元幹部の証言として書いているだけで、日経が検証してるって感じではないですけどね。ただ、元幹部たちの証言は不祥事発生企業のモデルといっても良いほど、真因を指摘してると思います。

① 収益性の低い引っ越しを経営陣が軽んじ、現場任せに

まず一つ目に、経営が現場を信頼しすぎたり、自主性に任せすぎたりすることで起きる「現場任せ」。ヤマトの場合はこの事業部門の収益性が低いことから始まっているとしています。現場をしっかり見ていないくせに、収益インセンティブだけは与えているという、現場が悪さをするには最高の環境なわけです。また、こうしたケースでは、経営層が現場を知らないがゆえに、現場の実態を踏まえたルールの整備、周知が出来ません。

② 経営層と現場の従業員との間に壁

二つ目が、経営と現場の乖離です。やはりある幹部は「事なかれ主義の経営層とやらされ感で動く従業員との間に壁があり、問題解決は難しい」と証言しています。

ここからは記事になっていませんが、経営と現場の乖離においては、ほとんどの場合、中間管理層が現場の実態を把握出来ていない、もしくは実態をレポーティングライン上の経営層へ伝えることが出来ていないことが確認出来ます。

③ 内部告発を活かせなかったヤマトHDのガバナンス

そしてトドメに、ヘルプライン(コンプライアンスホットラインなど)からもたらされる情報に適切に対応しないという、究極のガバナンス欠如。「8年前に内部告発を直接受けながら適切に対応できなかった」ようです。

内部告発はいわゆる発見統制の一部ですが、本来はこうしたヘルプラインでの情報提供ではなく、現場管理層が問題を発見し、正規のレポートラインで経営層に報告。報告を受けた経営層が課題解決に向け、経営資源を投入するなどの判断をするわけです。正規のレポートラインが目詰まりすることは想定の範囲内です。そのための安全装置がヘルプラインなのです。

④ 故小倉会長の予兆管理

おまけで書かれている故小倉会長の経営手腕ですが、目の前で起きていること、仔細な変化から予兆を捕らえ、将来大きな事故を発生させないための予兆管理は、最近のガバナンスにおけるポイントとも言えます。記事では故小倉会長のカリスマなどと言ってますが、現在の企業経営層には当然求められる機能ですよ。