昨日の株式市場、日経平均株価は 24,120円(前日比323円高)と大きく値を上げました。とは言っても、1.36%の上昇でしかないんですけどね。
それにしてもこの煽り方は、、、
リーマンショックから10年が経過したということもあり、このところまた金融危機に備えよ、とばかりにネガティブ・キャンペーン張ってたかと思えば。「日本株、稼ぐ力に再評価」、「割安感と安定感、海外マネー呼ぶ」という日本経済新聞の小見出し。どうでしょう、この豹変振り。
高値圏でもたついている最中でのトランプの発言やFOMCの利上げなど、悪材料が目立ってる間は超弱気の記事を連ね、目の前で相場の上昇を見せられると、今度はこの報道ですからね。皆さんもマスメディアの書く記事はあまり額面どおりに受け取らないように気を付けてくださいね。
見方によっては為替の円安に合わせた動き
この日は、東証の寄り付き時点でかなり円安(対ドル)になっていました。113円台半ばです。これを好感した株式市場は上昇し、勢いで一時は24,286円(489円高)まで買われています。この上げ幅がこういう記事を書かせるんですね。
今年の1月に付けた日経平均株価の高値は24,129円ですが、今年年初の為替を見てみると、やはり113円台です。ということは、結局為替に振り回されているだけじゃん、という見方もできるわけですね。
おまけに、前日は午後だけで日経平均は200円近く下げてますので、323円高のうちの200円くらいは前日下げ分を戻しただけ。また、金曜日の後場も高値からは150円以上下げて引けているということも、ちゃんと認識しておきましょう。
記事の中で出てくる専門家の見方
記事の中で紹介される運用の専門家たちの意見もそうです。日本株が上昇してくれると儲かる専門家にインタビューしてるだけですからね。専門家のポジショントークとは言いません。彼らは本気でそう見ているわけですから。書こうとしている記事に都合の良い人を呼んできて、話を聞いているというだけの話です。
とまぁ、記事の批判だらけになってきましたが、kuniも相場が弱いといっているわけではありません。当分は強気で良いと思ってます。要は、上げれば強気、下げれば弱き、を繰り返していたら、そういう見方に振り回されていたら、投資なんか上手くいきませんからね。これが言いたかっただけです。