上水道の所管と下水道の所管が統一されるらしい

蛇口をひねって出てくる水が厚労省、排水口から下水道に出ていく水は建設省の所管なんだそうです。これが、2024年4月からは厚労省が担っていた上水道に関連する業務が、国交省と環境省に移されるんだそう。上・下水を国交省が一元的に所管することになり、半世紀以上続いた縦割りが見直されます。

縦割りの弊害

高度経済成長期に整備されたインフラは老朽化が進んでおり、全国で水道関連の事故が多発しています。道路や河川などあらゆる大規模インフラの維持管理や災害時の復旧を手掛けてきた国交省。全国に出先機関があり、自治体との連携体制もある。そのため、上水道も国交省へ、、、となったようです。

確かにこれから多発するであろう災害等への対応面ではそれでいいだろうし、コロナ対応でリソース不足を露呈した厚労省の業務負荷軽減というのもそれなりに説得力はあるんだけど・・・。

機能面は大丈夫?

しかし考えてみれば、高い品質が要求されてきた水道水については厚労省が所管していた、というのは機能面から考えれば納得感があります。日本の水道水の品質は世界でも最高のレベル、なんて話もよく聞いてきたしね。

今後捨てる水も飲む水も同じ省庁が所管するとなった場合に、これまでどおりの日本の水道水の品質は維持できるの?という素朴な疑問は出てきます。まぁ、ミソもクソも一緒、みたいなことにはならんだろうけど。いやいや、歳を取るとこういう心配事が増えるのですよ。