ルネサスエレクトロニクス また工場火災か

ルネサスエレクトロニクスは4/22の午前9:45、「半導体製造工場(那珂工場)の火災発生に関するお知らせ(第7報)」を公表しました。3/19にルネサス セミコンダクタ マニュファクチャリングの那珂工場で発生した火災に関する続報、第7弾という意味ですね。

火災発生に関するお知らせ 第7報

世界で半導体不足が脅威になっている最中ですから、被害の状況や生産再開の見込み、代替生産についての見通しなど、投資家や株主、取引先などに対するきめ細やかな説明は非常に重要です。

そういう意味では同社の開示、ここまでは良くできていたと思います。マスコミ、証券アナリストを対象に過去3回にわたり説明会も開催されており、その概要についても開示してきました。よく頑張ってるなぁ、という感じで見ていたんですけどね。ところがどっこい、、なんですよ。

今回の開示は、「半導体製造工場(那珂工場)の火災発生に関するお知らせ(第7報)」なんですが、実際には新たな火災の発生、それも同じ那珂工場のN3棟1階で発生しています。これって、第7報という扱いで良いんでしょうかね。疑問です。

「那珂工場のN3棟(300㎜ライン)1階床下において、2021年4月21日16時30分頃に、自動搬送車台車(RGV)の電源盤から発煙しました。発煙後すみやかに当社の社員により鎮火しています。」(原文のまま引用)

発煙と火災

まぁ確かに「発煙」としていますので火災ではないのかもしれません。しかしこれは従業員が詰めている16時30分だから良かっただけですよね。3/19の火災は午前2時47分に発生しています。もし夜中の発煙だったら、今回も発煙だけでは済まなかったのでは?

一つ前の第6報では、「煙や熱を検知するセンサの設置を進める」としていました。その効果があって煙の段階で鎮火できたということなのかもしれませんが、、、。