東京精密(7729) 連結子会社における前社長の不正行為

東京精密は2/5、同社の連結子会社において不正行為が発覚したことを公表しました。東京精密は、半導体製造装置と精密計測機器の製造販売を行うメーカーで、東京証券取引所第一部上場企業です。週末金曜日20:35に開示されました。

不正行為の概要

今回の開示では不正行為を2件併記しています。そのうちの一つが、「連結子会社前社長が国内設計会社との間で、数ヶ年に亘り行われた仕入取引の代金をキックバックにより着服したとみられる行為」だそうです。社長がキックバックとは、、、。こりぁヤバいわ。

そしてもう一つが、「連結子会社において長期滞留した売掛金の、回収の過程で行われた不適切な取引行為」だそうです。こちらには前社長の行為とは書かれていませんね。今のところ分かっているのはここまでです。

社内調査を進めてきたようですが、調査を徹底するため、利害関係のない外部専門家(弁護士・公認会計士)を含む特別調査委員会を設置して調査を実施するとしています。

連結子会社

今年1月下旬より開始された税務調査の過程で確認作業をしていたところ、連結子会社で不正行為が発覚したということですが、その連結子会社がどこなのかは公表していません。

有価証券報告書で確認してみると、連結子会社は国内6社、海外11社。先ほどの不正行為の概要に「国内設計会社との間で」とありますから、国内子会社の可能性が高そうです。

国内6社は、㈱東精エンジニアリング、㈱トーセーシステムズ、㈱アクレーテク・クリエイト、㈱東精ボックス、㈱アクレーテク・パワトロシステム、㈱アクレーテク・ファイナンスという面々。この6社の中では東精エンジニアリングが最も大きな企業ですね。