ファインバブル ウルトラファインバブル

先日、日本経済新聞でファインバブルのどデカい広告がありました。実用化段階を迎えたファインバブル技術の紹介と、ファインバブル国際シンポジウムの開催アピールが目的のようです。参加費8,000円はちょっと高いなぁ。ここで宣伝したくらいじゃ招待券もらえないだろうか。

ファインバブルとは

私たちがイメージする泡は、水の中から浮かび上がって、水面で破裂して消えていくもの。ところがこのファインバブルというのは超微細な気泡で、水と混ざりやすくて浮かびにくいんだそうです。中でもウルトラファインバブルと呼ばれるさらに小さな気泡では、電荷を帯びることや気泡内部が超高圧状態になることなど、通常の気泡にはなかった振る舞いをするんだとか。

この特異な特性を利用して、様々な業界で実用化が進み始めているんだそうです。身近なところでは、洗濯機やシャワーなどに応用が進んでいて、社会的認知度も上昇中。おそらくみなさんもCMとかできっと見ているはずです。

様々な用途に

工作機械分野では、研削加工機の冷却液にウルトラファインバブルを使用することで、加工精度や加工スピードが大幅に改善する。機械部品の洗浄に使うことで、油分の洗浄効果が劇的に向上する。工場排水の水質浄化を効率化できる。といった成果が。

農業分野では、植物が摂取する水をウルトラファインバブルに代えることで、大麦の発芽の促進やレタスの成長が20%以上促進できたなどという話題も。医療分野でも、医療器具の滅菌において大きな成果を上げているようです。

何だか面白そうな分野です

実用化は着実に進んでいるようですが、一方で効果が発見されても科学的に説明できないこともあるようで、、、けどそういう世界って面白そうですよね。日本が圧倒的にリードしている、というか先導している分野であり、水と空気(の泡)で、洗剤(石油化学製品)等を不要にする。。。なんて、まさにSDGsに最適な技術です。

ちなみにリーディンがカンパニーと思われる「IDEC(アイデック)(6652)」って、昔の和泉電気さんなんですね。2005年に社名変更ですか。社会課題を解決する技術を持つ会社、株価にも注目しておきましょう。